M.M
2013年入社
同じ条件でも、同じ製品になるとは
限らない。それを解決するのは経験です。
生産技術部の仕事は、営業がお客様から聞いてきた「こんな自動車部品を作りたい」という話を基に、どんな工法で、生産コストはどれくらいで作るかを考えながら、見積もりを作成することから始まります。その見積もりで受注が決まったら、金型メーカーを選定し、製造部品の説明をして金型を製作してもらいます。金型ができてきたら試し打ちを行い、問題点があれば修正してもらうことを繰り返して、最終形の金型に仕上げていきます。毎回作るモノが違うので、作る部品の形状や材質などを考慮しながら、最適な工法や金型を考えなければいけません。同じ条件になるようにしても、素材や加工する機械、操作する人によってクセがあり、同じモノが同じ様にできるとは限りません。その日は良くても、次の日は歪んだり、シワが入ったりすることがあり、常に同じ品質になるようにするのは大変です。それを解決するのは、経験しか無いと思います。最近は、ほぼイメージ通りにできるようになりました。
入社3年目にインドネシア工場で
立ち上げに参加。いい経験になりました。
今までで一番印象に残っているのは、入社3年目にインドネシアの工場に行って、新しい部品の立ち上げをしたこと。立ち上げる部品点数が40点と多かったので、先輩社員一人では難しいから、「ひょっとすると私も行くことになるのでは?」と心の準備はしていました。初めての海外出張はちょっと楽しみでもあり、不安でもあったことを覚えています。
行く前に会社でインドネシア語の勉強をさせてもらったのですが、現地では身振り手振りで私の考えを伝えていきました。「伝えたい」という気持ちがあれば、言葉がわからなくても伝わるものですね。「相手にどう伝えればわかってもらえるか」を考えることは、日本に戻ってきた後も役に立っています。約3ヵ月間インドネシアにいたのですが、大きなトラブルも無く、すべての部品が立ち上がった時はホッとしました。若い時からこんな大きな仕事を任されたことが、私の財産になっています。